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「ファイナルカウントダウン 東工大&医科歯科ジョイントセミナー」

  • 執筆者の写真: SystemsBioMedicine TMDU
    SystemsBioMedicine TMDU
  • 2024年9月29日
  • 読了時間: 3分

第45回システム発生・再生医学分野セミナー

東工大の新進気鋭のPIお二人を招待して淺原研とジョイントセミナーをハイブリッド形式にて開催しました


日時:令和6年9月30日(月)17:00-18:00 ファイナルカウントダウン 東工大&医科歯科ジョイントセミナー


演者①:田中 祐圭 先生(東京工業大学 物質理工学院 応用化学系 准教授) 20分

演題①:機能性金ナノ粒子のグリーン合成と生体膜曲率認識タンパク質の探求

講演要旨①:我々が現在注目しているのは、骨や歯に代表される生物による鉱物形成(バイオミネラリゼーション)を模倣できるペプチドを利用した、機能性ナノ粒子の環境調和型合成技術の開発です。そしてもう一つの研究トピックは、細胞分裂や細胞内小胞を生成する際に重要な役割を果たす、細胞膜を変形させるタンパク質の探索技術の開発と機能解析です。本講演では、上記二つのトピックに関する最近の研究の進捗について触れ、生物機能の解析から着想した新しい研究の可能性を議論しながら、今後の展開についてご紹介させていただきます。


演者②:大河内 美奈 先生 (東京工業大学 物質理工学院 応用化学系 教授) 20分

演題②:分子認識ペプチドの探索とバイオアクティブ細胞界面の構築

講演要旨②:ペプチドは化学合成や化学修飾が容易であり,特定の材料表面への修飾や自己組織化が可能である他,構成されるアミノ酸の特性によりターゲットに対して優れた親和性を発揮する。当研究グループでは,オンチップスポット合成法を利用し,細胞や様々な対象物に対して結合性をもつペプチドを探索し,ペプチドを利用したバイオチップやマイクロデバイスの開発について検討してきた。ペプチドを利用したバイオ界面は,細胞や細胞外小胞を捕捉できる機能性材料の構築やバイオセンシングにおいても有効であり,バイオマテリアルとしての利用展開の可能性について検討している。


演者③:淺原 弘嗣 先生 (東京医科歯科大学 教授) 5分

演題③: 次世代マウス作製技術開発と革新的創薬の紹介

講演要旨③: 当分野において、AMED BINDSとAMED LEAPの支援で遂行しているCRISPRとトランスポゾンを組み合わせることで複数の組織・時期特異的な遺伝子編集マウス作製技術やHiBITのノックインマウスによる初代培養細胞を用いた創薬研究を紹介する


演者④:内田雄太郎先生(東京医科歯科大学 臨床研修医、博士研究員) 15分

演題④:RNA階層からの癌・炎症の病態解明を目指して

講演要旨④:我々は癌幹細胞性を制御する遺伝子発現調節機構として、RNA階層、すなわち、転写された後のがん関連遺伝子のmRNAの安定性・不安定性の調節に着目し研究を行った。レポーターを用いた遺伝子スクリーニングや患者由来検体に対するシングルセルRNA解析よりHIF1Aを転写後制御にて制御する因子としてLIN28A、乳癌幹細胞性を制御する因子としてZCCHC24を同定した。これらの因子に対してCLIP解析や核酸アナログを用いた解析を行い、シスエレメントに結合してmRNAを安定している様子を示した。最後にマウスを用いた実験により血管新生や腫瘍形成にこれらのRNA結合タンパク質が重要であることを示した。癌の造血や腫瘍形成に重要なRNA結合タンパク質LIN28AやZCCHC24の同定した。今後骨転移への寄与や分子標的としての重要性の解析を進めていく予定である (J Biol Chem. 2023, EMBO Rep, in press)。

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