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「イントロン型マイクロRNAとその宿主遺伝子の関連性の解明 」- 最新ゲノム編集技術が新たな結論を導く- をNat Cell Biolに発表

我々の研究グループは、近年開発されたゲノム編集技術である CRISPR/Cas9 法を用いて、短期間に効率 的に遺伝子改変マウスを作成する技術を報告しています。この方法を用いると、従来の方法より も格段に効率が良いため、従来困難だったマイクロ RNA と宿主遺伝子のような同じ遺伝子座に存在する二つの因子を区別して、あるいは同時に欠損させることができます。従来法では変異を導入する確率が低か ったため二箇所同時の変異導入は困難でした。そのため多重変異マウスを解析するためには別々に作った変異マウスを掛け合わせて作成していましたが、解析したい変異が同じ染色体の近い部位にある場合にはこの方法では作成できません。本研究では、CRISPR/Cas9 法の効率を生かして WWP2 と miR-140 をそれぞれ特異 的に欠損したマウス、及び、その両方を欠損したマウスを作成することに成功しました。結果、miR-140 が 頭蓋骨の発達に重要な働きをもつことを確認することができました。一方で、宿主遺伝子がコードするWWP2 タ ンパク質は、頭蓋骨の発達への寄与が少ないことも判明しました。 これらの結果は、遺伝子改変マウスを用いた研究を行う上で、類似した現象が生じる可能性を示しています ので、医学研究を進めていく上で、今後も留意すべきと考え られます。

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