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2名の先生による特別講演会を行いました

第31回システム発生・再生医学分野セミナー 日時: 令和2年2月26日(水)17:00-18:00

場所:M&Dタワー24階 共用セミナー室1

演者①:三ツ村 隆弘先生 本学 呼吸器内科 特任助教

演題①:マウスにおけるmiR-146bの欠損は造血器腫瘍を引き起こす―小さなRNAが血液のがんを抑制―

講演要旨①:microRNA 146a(miR-146a)およびmiR-146bは、NF-κBの活性化の抑制により、炎症性疾患および腫瘍の発症制御に寄与すると考えられている。しかし、それぞれのmiRNAの機能的および生理学的相違は完全には解明されていない。ゲノム編集によりmiR-146aおよびmiR-146bノックアウト(KO)マウスを作製・解析し、それぞれのKOマウスが、加齢により造血器腫瘍を発症することを確認した。また、miR-146aおよびmiR-146bの発現量の違いが、腫瘍の病理学的特徴の違いに関与していることが示唆された。(Mitsumura, et. al. Blood Adv. 2018)

演者②:中道 亮先生 スクリプス研究所 博士研究員

演題②:椎間板組織の転写因子制御 ―線維輪に注目して―

講演要旨②:椎間板は加齢、もしくは過剰なメカニカルストレスによりその構造が破綻すると、脊椎椎間板ヘルニアなどの疾患が生じ、これは患者のQOLを著しく低下させる。現在、破綻した椎間板の再生医療研究はまだ途上段階であり、その発展のためにも椎間板の発生・再生の分子メカニズムのより良い理解が必要である。現在のところ、椎間板構成要素である髄核の発生に関わる転写因子の研究や再生への研究は多く報告される一方、その外壁を担う線維輪の外輪についての研究はこれまで殆ど報告がなかった。我々の研究室では転写因子Mohawk (Mkx)が椎間板線維輪外輪に発現していることに注目し、研究を行ってきた。現在までに報告された椎間板発生の転写因子制御メカニズムと共に当研究室での研究結果を紹介する。

(Nakamichi, et. al. Nat Commun.2016)

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